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出入国在留管理庁(入管)内の暴力事件

執筆者の写真: 笹本潤笹本潤

更新日:2021年12月25日

2021年8月、スリランカの女性が名古屋入管で死亡した事件で、ビデオが開示されず、一部を遺族に提示しただけという事件があり、入管の収容者に対する姿勢が大問題となっています。

このような問題は私も扱っています。2020年6月、ハイチ系アメリカ人に対して、些細なことで懲罰部屋に10人くらいの職員により運ばれ、そこで制圧と称する暴力が行わました。制圧の場面を撮影した入管のビデオの提出を求め、裁判所に証拠保全の申立をしました。しかし、入管はビデオの提出を拒み、代わりに出してきた証拠は、暴力の多くのシーンがカットされた数十枚の写真でした(右)。


入管は、やましいところがないなら、全部ビデオを見せればいい。一部を見せられるなら全部見せられるはずです。懲罰房の室内のビデオテープなので、他の設備が写るわけでもなく、保安上の理由は何もない。入管の代理人が出てきて、保安上の理由でビデオを提出できないなどと平然と述べた。そして何が保安上の理由かははっきり言わない。裁判官だけにはビデオテープを見せたが、裁判官も毅然とした対応を見せない。これでは入管の実態は闇の中。徹底的に追求するしかない。

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